「任意整理2」 [借金整理]
事務所近くに予想外に早く着いてしまって、することもなく、俺は辺りを歩き回った。「何を言われるのだろう」そんな不安で一杯だった。京橋をぐるりと一周し、約束の時間の5分前に事務所に入った。
出迎えたのは30前の若い男。「事務員」の肩書きだった。そこで1週間かけて話したことをおさらいし、「契約」についての詳細説明を受けた。男は歳に似合わず居丈高な態度だった。「こちらの無理を聞いてもらうんだから、しょうがない」そうは言っても、最後に弁護士に引き合わせる時の一言にはさすがにカチンと来た。
弁護士も弁護士で、やはり30前の女弁護士だった。正直「こんなんで役に立つのか?」と思ったほどだった。容貌はパンダに似ているし。その女弁護士に向かって事務員は、「いざとなったら自己破産させればいいんですから」と言った。「自己破産」する位なら誰もこんな所に来はしない。要は「弁護士」だけの特別な空間だったのだ。
だが、俺は、そうは言っても長い借金苦から救われることになる自分を知る。
得して走ろうETCカード
タグ:借金整理
2015-07-21 21:17
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0